IR

IR導入の背景

一橋大学では大学の教学状況を具体的に把握するという観点から、2006年度よりIR(Institutional Research: 大学機関調査研究)を開始しました。2008年度には「単位実質化マキシマムモデルの実践と普及―評価、教育、支援をつなぐカタリストとしてのIR」が文部科学省大学教育学生支援推進事業に採択され、IRは成績評価の適正化、授業開発、修学支援の活動を連動させ、相乗的効果を実現するカタリストとして位置づけられました。教務データ、学生調査結果、授業評価などの教学関連データを総合的に分析し、より具体的な修学支援に結びつくよう活動を深化させています。

チューニングとIR

チューニングを実践するには、1.既存のカリキュラムを精査できること、2.海外大学と比較可能な教育・学習評価制度を有することが必須条件です。一橋大学のIR、そして2010年度から本格導入されたGPA制度はいずれも順調に運用されており、教育と学習の向上に深く貢献しています。その経験と実績はチューニングを支え、また連動して教育の国際化、質保証、大学の特色強化を可能とします。

図IR・GPA制度・チューニングの連動性

図IR・GPA制度・チューニングの連動性

具体的には、IRにより課程やプログラムの特徴を確認してその機能と効果を検証することができ、その情報をもとにチューニングの効果的実践が可能となります。一方GPA制度は学修成果の可視化、教育の説明責任の遂行に有効であると同時に、GPAの適正運用により欧州のECTS及び米国のGPA制度との間に学習成果の比較対応性を確保することができます。従って、チューニングはIR及びGPAと併せて、① 単位と学位の互換性と比較可能性を高め、② 単位の累積性を確かにすると同時に、③カリキュラムを整備しつつ、④ 他大学との差別化を可能とします。IRとGPA制度の実績の上に、チューニングを組み立てていくことができるのです。

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