世界のチューニング

チューニングは、EUボローニャ計画の推進に伴い、欧州委員会の指導により2000年にフローニンゲン大学とデウスト大学を幹事校としてスタートしました。その後、2004年に南米、2008年に米国、2010年にロシア、2011年にアフリカでチューニング事業が開始しました。加えて、オーストラリア、カナダ、中央アジア、AHELO、中国等がチューニング事業への参加を決めており、チューニングは全世界に拡大しています。

チューニングの概念は各国・地域が掲げている目的により異なります。ヨーロッパにおいては「質」、「単位」、「国境を越えたモビリティー」として定義されていますが、北米では「説明責任」と2年制のカレッジから4年生の大学への編入・転学を意味する「縦のモビリティー」として解釈されています。南米では、各国の高等教育機関間の「協力・協働」を指しますが、オーストラリアでは「質」を確認し、「比較性」を確保する概念として共有されています。しかしいずれも共通して、学術的な自立性を保持しながら、コースやプログラムのチューニングを行うことが前提となっています。

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